前回の記事で、入居者の死は避けられ
ないリスクであると書きました。


リスクとして見えているのであれば、
何らかの対処が必要です。

リスク対応としては、
「回避」「保有」「低減」「移転」
の4つがあります。


まず、「回避」ですが・・・。
完全な回避は不可能です。

死は入居者自身ですら予測不能であり、
回避する事はできません。



2番目に「保有」。

保有は、発生しても影響の少ない
リスクは放置するという対応です。

入居者の死亡は影響が大きいため、
リスクの保有は通常避けるべきです。

お金持ちならばいいですが、融資で
がんばって物件を購入したような
普通の人は、何らかの対策が必要と
考えます。


物件の数を増やす事で、一棟当たりで
みればリスク保有をしつつ、全体で
低減する事にはつながります。



3番目として「低減」。

ここが最も重要ではないかと考えます。

低減策としては大きく二つあります。


1.入居者の選別

当然ですが、高齢者よりも若者の方が
死亡リスクは低くなります。

しかし、私のような築古物件において
高齢者を排除する事はできません。

「起きるもの」と考えて、
「早期発見」につなげる方が
現実的であると考えます。


2.発生時の早期発見

万が一事が発生しても、早期発見を行
えばそれほど問題はありません。


単身者より2人暮らしの方が
発見は早まるでしょう。

ご高齢でも、近所に親類が住んでいれ
ば以外と行き来があるものです。

メールが使える方ならば、大家が毎朝
メールを送るのも一つの方法です。

新聞を取る方なら、配達員と仲良くな
れば情報が伝わるでしょう。


なお、センサー等による監視システム
は高額なので私には縁がありません。

家賃の高い物件なら、導入を検討して
も良いでしょう。


ちなみに、ケースワーカーや民生委員
はあまりあてになりません。

確かに定期的な訪問をしますが、
通常は一ヶ月に一回程度。

早期発見は難しいでしょう。



4番目として「移転」。

対応にかかる金銭を他者に移転する。
保険等ですね。


まずは連帯保証人を取る事。
できれば親族が望ましいです。

通常は遺品整理や現状回復費用につい
て、請求ができます。


でも、誠意のない保証人もいます。

また、私のような低家賃物件の場合、
保証人無しの入居者さんをお客様とし
てお迎えする事も時に必要です。


その場合は保険が必要です。



滞納対策として保証会社は必須。

実は、多くの保証会社では遺品整理費
用まで保障の対象としてもらえます。


その他、入居者死亡に起因する現状回
復や空室に対する保険があります。

アイアル少額短期保険の
「無縁社会のお守り」
等が有名ですね。
http://www.air-ins.co.jp/muen/


私は今回の一件があり、早速保険に加
入しました。



皆様の備えは如何でしょうか?



「うちは学生向けだから関係ない」

なんて思っていても、事は突然発生
します。


しかも怖いのは、影響が一室に収まら
ない可能性がある所。
風評被害が長引く可能性もあります。


たった一人の死亡のために、物件全体
が傾く可能性もあります。



不動産って怖いです。


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