最近、親や親戚から、資産運用についての
相談を受ける機会が増えてきました。

私が、FP資格を持っていたり、不動産やら
その他投資系を多くやっている事が認知さ
れてきたようです。

小さなころからお世話になった方々に、私
の知識と経験をあてにされる事は大変うれ
しい事ですし、私としてもできる限りの事
はしたいと思っています。


「あ~、俺も大人になったんだなぁ」


と感じる43歳の夏です。




相談を受けるテーマは、所有する投資信託
やアパートの運営方法、税金(節税)だっ
たり多種多様。


まぁ、私もプロの専門家ではありませんが、
それなりの知識と経験はあるつもりです。

少なくても、銀行の窓口で相談するよりは
マシな回答ができるでしょう。


実際、銀行の窓口でいいように投資商品を
買わされてたりするので、もっと前に相談
してほしかったケースも多々あったりする
のですが・・・。



相談を受ける中で、自分とは大きく違うと
感じる所は「人生の残り時間」ですね。

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今、私は43歳です。

20年ローンは余裕で組めますし、投資信託
を積立で20年買う事も可能です。

MSCIコクサイベースの投資信託を20年積立
するようなベタな方法でも、元本を下回る
可能性はかなり少ないと思っています。

単純ですが勝てるはずですよねぇ・・・。
(未来の事はわかりませんが)



40歳男性の平均余命は約41年。

また、男性の健康寿命の平均は71歳と
言われていますので、私の場合30年程
ある計算です。


多くの時間がある(と思っている)ので、
投資の選択肢も増えますし、積立のような
時間を味方にする手法もまだまだ可能です。




ところが、70代だとそうも行きません。


平均余命は男女の違いはありますが、
15~20年程度。

平均健康寿命で考えれば、既に残り時間
は僅かです。


「ローンを引いて一発投資」

は現実的ではありません。

また、時間を味方に付ける投資も難しく、
そもそも投資に回すお金もよりシビアに考
える必要があります。


「投資信託の積立は長期的には有効です」


なんて銀行のセールストークに、果たして
意味があるのだろうか?


また、「相続」という話も、現実的な問題
として出てきますね。



私のお金に対するスタンスは、増やし
そして使う。
家族が楽しく幸せに暮らせればいいじゃん
的な割と軽いノリです。



一方70代にとってのお金は、使おうにも意
外と使い道が無く、でも元気な今のうちに
何かに使いたい。

そして、お迎えが来るまで人に迷惑かけな
いような生活を行い、残りは次世代に託し
たい。

とは言えお迎えが来るのは100歳かもしれず、
それまでお金を残しながら生活をしなけれ
ばならない。


と、シビアな世界です。



段々動かなくなる体。
年々衰える体力。
認知症、寝たきりになったら?


日々いろいろな不安があるそうです。


高齢者の場合、認知機能の衰えもあります
が、このような漠然とした不安を抱えてい
るからこそ、そこを突くセールストークに
ついなびいてしまうのでしょうね。



お金に関する相談事を切り口に、色々な話
をする機会が増えました。

子供の頃には聞いたことも無かった、親の
昔話や考え方を知る貴重な機会にもなりま
した。


やはり高齢者のお金の話は、突き詰めてい
くと介護になり相続になり、死の話につな
がっていきます。

センシティブな事が多いのです。

でも、お金を入口に自然とそのような話題
が出て、今のうちから考え方を聞けるのは
良い事だと思います。



自分に、すこしでもお金に関する知識があ
って本当によかったと思っています。

そして、やっぱりお金は大事だなという事
を改めて感じさせられます。

特に、自分が動かなくてもお金が入る仕組
みは本当に大事です。



金・金・金でため込むのは賛成できません
が、若いうちからの準備は本当に重要です。

少なくても、退職金でマイホームのローン
を完済するとか、いきなり投資を始めるよ
うな事だけはしないよう、子供たちにも
しっかりと教育をしていきたいなと思いま
した。


彼らは、私以上に残り時間が長いですから。

今から、お年玉で投資信託でも買っといて
やろうかな(笑)。


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