前回の続きです

3Lさんに仲介をお願いしてからあっという間に2か月が経過しました。
残念ながらその間に成約にはつながらず・・・。

当初のお約束通り、一般媒介に変更し仲介さんの間口を広げることにしました。
お声がけをしたのは、埼玉県の投資用物件と言えばおなじみの「栗酢茶(仮名)」さんです。

まずは「初めて売ります」みたいな素知らぬ顔で査定を依頼。
査定額はやっぱり1100万円程度と出ました。
いつものように「まずは専属専任媒介のクローズ案件で如何?」とのご提案を頂きましたが、ここでネタ晴らし。

・完全オープンの一般媒介でガンガンやってくれ
・すでに3Lさんが参加してるので負けずに頑張ってね

こんな感じで依頼を行い、栗酢茶さんの活動がスタートしました。
まずはお手並み拝見。

いつもの通り会員さん向けメルマガが配信され、待つこと数日。
ここで信じられないことが起きました。


なんと、いきなり満額買付が2本入りました!
その他やや指値買付も入ります。
ローン特約付きですが、栗酢茶さんおそるべし。

そしてさらに翌日、ついに現金決済の満額買付が!!
栗酢茶スゲー。

現金購入者が現れましたのでここで売却レースは勝負ありとなりました。


この間僅か1週間ほど。
半年以上かかった今まではなんだったのか?
決まるときはあっさりですね。


この後ご契約へと進むのですが、買主様が多忙を理由に中々日程が決まらず、悶々とした日々が過ぎていきます。

・気が変わっちゃった?
・もしかしてただの冷やかしだった?

喜んだのもつかの間、不安ばかりが心を支配します。
「契約」をするまでは宙ぶらりんな状態なわけで、全く安心できません。
法的拘束力はなにもないわけですから。

売主は本当に心を揺り動かされ続けますね。
もしこの買主までもがブレイクしていたら、私のメンタルは本当にズタズタだったかもしれません。

待つことひと月弱。
突然営業マンから「明日の契約は如何?」とのご連絡が入ります。
もう、明日だろうが今夜だろうが、売主様に100%合わせますとも!!
二つ返事で了承し、契約日が決まりました。

そして翌日朝9時、東京駅にほど近いルノワールにてご契約。
その場で契約金の100万円を生で頂戴します。
セコセコと現金を数える私。
なんとなく、札を積まれて娘を売りに出したような複雑な気分。

何なんでしょうね、この気持ち。
別にギブアップして不本意ながら売却するわけじゃないのに・・・。
自分でもよくわかりませんでした。

やっぱり買主側でドーンと現金を出し、売主が数えるのを見守る方が何倍も気分が良いです。

売却慣れしていない私は、まだまだなのかもしれませんね。


その後一週間で決済。
買主不在の決済はあっさりしたもので、数回ハンコを押して着金を確認し、ものの10分で完了。
フィナーレにしては味気なかったですね。

とはいえ、通帳の数字をみて思わず笑みがこぼれます。
人間とは現金なものです。


680万円が10年所有して1100万円になったのですから、われながら大成功と言えるのではないでしょうか。
初めて購入した物件にしては良くできたかと。

貴重な助言を頂きました諸先輩方、ありがとうございました。


これにて初めての売却物語は無事終了です。
4回にわたりお付き合いを頂きありがとうございました。


じつはこの話にはちょっとした後日談がありまして・・・。
もう少し売却がらみのネタを引っ張りますのでお楽しみに。


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