物件売却物語には後日談がありました。
気づきを含め書きたいと思います。


売却の契約を行った後、物件駐車場として借り上げている土地のオーナーさんへ、当方の売却報告をしました。

するとビックリ。
なんと、私の物件売却が決まったまさにその時、借り土地のオーナーさんも土地の売却を決めていたのです。
アパートも駐車場も、同じ時期にオーナーが変わるという偶然。
この時期に売却が決まったことに、ちょっと運命を感じてしましました。

新しい借り土地のオーナーさんへのご挨拶と共に、当方の物件売却に伴う土地契約者変更のご報告をする必要がでてしまいました。

文書にするとちょっとややこしいですね。


この新しいオーナーさんは、近所にお住いの方でした。

オーナーさんとの会話の流れから、私の物件の家賃や入居率のお話に。
そして売却価格をお伝えすると、こんなご発言が飛び出しました。


「その価格なら購入したかった」
「もう契約しちゃったんだよね、残念だなぁ」


なんと、こんな近くに購入希望者がいたのです。
「灯台下暗し」とはこの事ですね。


「契約解除も考えるので、いくらまでなら出せますか?」

という言葉が喉まで出かけましたがぐっと堪え、アパート共々新オーナーもよろしくと伝え電話を切りました。


それにしても驚きました。
駐車場として借りている土地は、はっきり言って荒れ地です。
殆どが竹林で平地はわずか。
駐車場といっても僅かな台数しかなく、利用者も近所の数名。
過疎化の進む現地では、その数名もいつまでいるかわからず、現にこの10年間でも駐車場の利用は減っています。
この先もっと厳しい事は明らかです。

私には利用用途が見えず、こんな土地を購入する人がいるとは思えませんでした。
だからこそ、ず~っと借りられるだろうと高をくくっていました。

でも、実際には土地が売却され、地元の方が購入しているわけです。
もし、新オーナーが駐車場を続ける気が無かったら・・・。
ゾッとしますね。

土地の有効性を見極めるのは他人であり、私自身の主観なんて何の意味もありません。
地元の方だからこそ見えるものがあったのかもしれませんね。

不動産はわからないものです。



私の売却活動は、半年以上にわたって回り道をしてきましたが、最初から地元の業者さんにお願いをしていれば、案外あっさり売却できたのかもしれません。

私の物件に対し、より価値を感じる人は地元にこそいたのかもしれません。


「投資物件=有名な投資物件専門業者だろ」
「田舎の投資物件を地場業者が売れるわけないだろ」


こんな思い込みは、単純には当てはまらないものですね。


売却とは、その物件を必要とし、購入することができる「たった一人」を見つけさえすれば良い作業です。
たった一人でいいのです。


それは遠くの投資家かもしれませんし、隣地の人かもしれません。
人口1万人ちょっとの越生町と言えども、地元で収益物件を探している人は一定数いるはずです。


だからこそ、地元業者や投資物件専門業者。
区別せずに一般媒介で広く浅く売却依頼をかける方が、やっぱり良いのかもしれませんね。

特に、仲介手数料が安くなる少額物件は、手間ばかりかかって業者さんもやる気にならないでしょうし。



この学びを生かし、次回からはもう少しスマートな物件売却活動を行いたいと思います。


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