大家の会の懇親会で定番のあるあるネタ。

「いつになったら会社辞めますか?」

私も以前は聞く側でした。

ただ私の場合、2014年7月に会社員を卒業してしまったので、最近は聞かれる側になっています。

質問をしてくるのは、これから不動産を始める人か、2~3棟持ってるくらいの人。
年齢層で言うと30~40代が多いです。
具体的行動を起こして一歩踏み出し、少し視界が開けてきたあたりでしょうか。

私にも覚えがあるので、経験者に聞きたくなる気持ちはよくわかります。
実際、私もいろいろな人に質問をした覚えがあります。

でも、明確な回答を頂いた覚えは殆どありませんでした。
「ガンガンいけ!!」と、背中をドンと押される回答もあまり記憶にありません。
「まずは仕事頑張れ」と諭される事もしばしば。

なんとなくモヤモヤとした感じで、スッキリしないというかなんというか・・・。


でも、今ならその気持ちも良くわかります。
聞かれても、とても答えにくいんですよね。


そもそも、前提が個別過ぎて難しい。
3時間くらい話し込めば、少しはマシな回答ができるかもしれませんが、初めて会った人と懇親会の席で20分程度話しただけでは、どうしても一般的な回答にしかなりません。

年収200万で慎ましい生活をするから大丈夫という人もいれば、家族5人を養わなければいけない人もいます。

また、最初は慎ましい生活でいいと思っても、いざ時間ができるとやっぱり色々やりたくなったりするのは良くある話ですね。

かと言って、インチキコンサルではないので無責任な事もいえませんし。


なので私の場合は、参考事例としてありのまま自分の経験を話すようにしています。
後はそこからくみ取ってねという事。


私の場合、税引き前給与収入と、不動産などの事業からの税引き前利益が同程度の段階で会社を辞めてしまいました。

当時すでに小さな子供が二人。
事業に対する借り入れも沢山ありました。
ハッキリ言って、給料と同程度の収入で会社を辞めてしまうのは、かなり危険だと思います。
同じ水準で会社を辞めようとする人が居れば、全力で止めるでしょう。


ただ、私には幸運にもいくつかの文化的・資産的背景がありました。

・妻がフルタイムの正社員
・ローンの無い持家
・妻や親戚が会社を辞める事に好意的だった
・私が家事をそれほど苦としない


一番大きかったのは妻の存在でしょう。

妻は当分働く気満々。
私が会社を辞めて家庭に入る事で、家事全般を私が対応可能に。
妻は残業の制約がなくなり、働きやすくなったようです。

最悪の場合、妻一人の給与でも十分に生活可能です。
こんな書き方をすると、なんだか私がヒモみたいですね(笑)。


結局の所、私が会社を辞められた理由は

「妻が高給取りでローン無しの持ち家があった」

という、幸運の賜物というわけです。
ハードル高いですね。


これを聞いた相手はどう思うか?

「オメーがラッキーなだけじゃん、再現性がねーよ」

と、質問をして来た時の目の輝きが無くなります。


確かに、私のケースがかなり恵まれた特殊ケースだと思います。

でもしょうがないじゃないですか。
このような背景があったからこそ、6年前の段階で会社員を辞める決意をしたわけです。
妻がパート勤めで住宅ローンがあったら、辞めるのはもっと先になったでしょう。
その前に、精神を病んだかもしれませんが・・・。


それでも、最後に一応一般的な水準についても回答するようにしています。
私以外の会社員を辞めた人達の話をもとに、この程度の水準なら大丈夫じゃね?という
一応のラインとしてお話します。

・アパートや区分なら100室以上
・戸建なら30室以上
・給与収入の2倍以上

結構ハードル高めですね。


もう一つ付け足しで、
「なるべくなら会社辞めない方がイイよ」とも言います。

不平不満は大いにありますが、なんだかんだ言っても給与収入はやはり偉大です。
辞めてみて改めて感じます。
まぁ、勤め人には二度と戻りたくはありませんが・・・。


気が付けば私が「いつ辞められるか」を聞いていた時と似たような回答をしている自分がいます。

やっぱりスッキリしない、モヤモヤした感じの回答になってしまいますね。


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