コインランドリーは基本的には無人経営です。
そのためか残念ながら「盗難」もゼロではありません。

盗難と一口に言っても、大きく2つのケースに分かれます。
被害者が利用者の場合と、お店(私)の場合。

前者で言えば、洗濯物の盗難です。
洗濯物の盗難と聞いて、どんなものが多く盗まれると思いますか?

女性物の下着?

いいえ、違います。
認知件数としてはパーカーとかシャツとか、普通の衣類の盗難の方が圧倒的に多いように感じます。
(下着の場合恥ずかしくて、報告がないだけの可能性もあります)

そして、殆どの場合が「長時間放置された洗濯物」です。
当たり前の事ですが、コインランドリーを利用した際は、早めに洗濯物を取りに行く事をお勧めします。

衣類を盗まれた場合、お店は一切の責任を取りません。
そもそもコインランドリーは、洗濯機の時間貸し業です。
機器稼働中にお客様が店を離れ、その間に盗まれたとしたらそれはお客様の監督責任です。
また、お客様からの求めがあっても、防犯カメラ映像の公開もしません。
プライバシーの問題があります。

もし、お客様が犯人を見つけたい場合は、窃盗事件として警察に届けて頂く必要があります。
その際は捜査協力として防犯カメラ映像を警察に提供する事が可能です。

この辺の理解が無く、クレームをしてくるお客様がいるので困りものです。


一方後者のお店が被害者の場合。
店内の書籍、販売中のランドリーバック、料金箱、両替機等の盗難がそれにあたります。
雑誌盗難は最も頻度が高く、ESSE等の女性誌が良く盗まれます。
きっと罪の意識とか無いんでしょうね。

当店はランドリーバックの販売もしているのですが、料金を払わずに失敬する不届き者も後をたちません。
率で言うと5%未満ですが残念な人々がいらっしゃいます。

バックならまだしも、料金箱ごと盗まれたケースもありました。
数百円しか入っていない事が見えているにも関わらず、それでもワイヤーを切断して盗まれました。

窃盗および器物損壊です。

たかが数百円の為にそこまでするかと信じられませんでしたが、世の中にはそんな人もいるという事です。

幸いなことに両替機強盗に遭った事はまだありませんが、知り合いのお店はやられました。
犯行時の生々しい防犯カメラ映像を見せられ、背筋の凍る思いでした。
黒の目出し帽にバールという「ザ・強盗」な姿で両替機を襲う犯人。
ドラマでしか見た事がありませんでしたが、実際に世の中にいるのですね。


このような犯人達ですが、最後には意外と捕まります。
やはり決め手は防犯カメラ。
イマドキの防犯カメラは優秀で、結構しっかり映ります。

この手の犯人は常習犯が多く、犯行を重ねるうちに捕まるケースが多いです。
両替機でも、店内の料金箱でも、犯行一回当たりの「収益」は多くても数万レベル。
そんな小物を狙う犯人は必然的に数をこなす必要があるわけで、そのうちどこかで足がついて逮捕となります。

ただ残念ながら、逮捕されたからと言って被害額が戻って来るとは限りません。
戻らないケースの方が多いでしょう。

そのような実損に対するリスクヘッジの観点からも、火災保険にはしっかり入っています。
壊された両替機自体は保証対象になりますし、盗まれた現金についても、盗難に関する特約を付ける事で保証されます。

コインランドリー内の現金などたかが知れているので、高額な盗難補償を付ける必要もなく、保険料も数百円レベルです。

防犯カメラを付けようが、警察官立ち寄り所のステッカーを張ろうが、いくら頑張って防犯アピールをしたところで、やられる時はやられます。
それが無人営業の宿命です。
(もちろん対策が無駄とは言いませんし、私自身も力を入れています)

ただ最後の砦はやはり保険ですね。


コインランドリーを営業してみると、世の中の暗部を見る事があります。
多くの人は善人ですが、そうではない人も確実にいる事がわかります。
老紳士が平然と料金箱を盗む姿とか想像できないですよね?
どんなホラー映画よりも怖いですよ。

良くも悪くも世の中の見方が少し変わります。


執筆の励みになるので応援クリックを頂ければ幸いです。