コインランドリーを運営していると、こんな問題に遭遇するオーナーが多くいます。

「非利用者による店内居座り問題」

コインランドリーを利用しないにも関わらず、長期間店内に居座る人が必ず出てきます。

近所のお年寄りの社交場になったり、カードゲームをする子供のたまり場になったり。
まぁ、これらはまだいい方です。
店内を汚したり、臭いを発生する事が少なく、利用者にとってもそれほど迷惑になりません。

酔っ払いが店内で寝込む、酒盛りをする。
これもあるあるです。
店内が酒臭くなり、見た目にもかなりマズイ状況です。
特に女性の利用者から見ると怖いでしょう。
でも、あくまでも「一時利用」なのでまだ許容範囲です。

問題は「常連さん」です。
具体的に言うと、ホームレス、認知症、精神疾患のある方々。
これらの方々に気に入られてしまうと、毎日のお散歩(徘徊?)途中の立ち寄り場になったり、定宿になったりします。

酷い時には連日のようにいらっしゃり、半日以上滞在されます。

特にホームレスはそのビジュアルとスメルが厳しく、コインランドリーという「清潔感を売りにする場所」にとっては、最も相性の悪い相手です。

このような歓迎しない訪問者に対し、オーナーが取れる事は限られています。

1.直接対応
2.国家権力による対応
3.居心地の悪い店づくり

まず、「1.直接対応」ですが、これはオーナー自らが相手に対し退店を求める行為です。
店内にいる非利用者への声がけは、「常連化」を防ぐ意味でも有効であると考えています。
「うるさい奴がいる」と思えば、自然と足が遠のくでしょう。

ただ、実際に声をかける時は正直ちょっと怖いです。
想像してみてください、相手は明らかに行動がおかしい人です。
通常であれば絶対に声をかけないような人に、あえて声をかけるのです。
なので、腕力で勝てそうな相手、あるいはほかにお客様いる場合に限り、声をかけるようにしています。

一対一は怖いっす。

直接対応が難しい「本当にヤバそうな人」。
あるいは、何度注意を促してもしつこく来店する人。
こんな人には国家権力である警察に助けを求めます。

私は6年程コインランドリーを経営していますが、これまでに数回110番通報をした事があります。
初めて110番をした時は指が震えましたが、何度かかければ慣れてきますね(笑)。
警察は本当に頼りになるありがたい存在です。

でもですねぇ・・・、残念ながら頼りになるのはその場限りです。
相手の身分確認を行い、注意をして追っ払うまでは良いのですが、警察のお仕事はそこまで。
用もなく店にいるからと言って何か罪に問えるわけでも無く、警察としても手が出せません。

一応、巡回を強化して頂いたり、気軽に呼んでくださいとのお言葉を頂けるのですが、根本解決にならない場合もあり、また来る奴はまた来るのです。

そして最終手段は「居心地の悪い店作り」になります。

オーナーによる執拗な注意、警察官による注意。
これでも十分居心地が悪いのですが、もっと簡単な方法があります。
それは「椅子の撤去」。
これは劇的に効きます。
流石に地べたに座ってまで店に居座る人を、私はまだ見た事がありません。

ただ、この手段はもろ刃の剣です。

椅子が無くなると、店の利用者にとっても居心地の悪い店になってしまいます。
収益悪化の可能性があるのです。

また、椅子の撤去期間も悩みどころです。
店内居座りの常連さんは大概いくつかの「お気に入りの場所」を持っており、一カ所が無くなると他の場所へと移動する傾向があります(警察官談)。

撤去期間が短いと、また戻ってきてしまう可能性が高いのです。
ある程度の間「使えない場所」という認知をさせ、お気に入りから消されなければ意味がありません。

私は一か月程度は撤去したままにします。

これまでの私の経験だと、ここまでやれば一旦被害は収まります。

コインランドリー運営には、もれなくこんな面倒な経験も付いてきます。
ネット上のバーチャルな関係では無く、生身の人間と相対するリアル体験です。
まぁ、飲食店の日常的なクレームに比べれば、圧倒的に数は少なく、内容もカワイイ物かもしれませんが・・・。

問題やクレームが発生しない事業はない訳で、その都度試行錯誤しながら経験値を上げていくしかないですね。


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