今日は投資ネタではありません。
私の好きな作家のご紹介です。

高嶋哲夫さんという作家をご存じでしょうか?
多くの作品を執筆されていますが、中でも「天災パニック物」の小説が私は好きです。
描写が妙にリアルでグイグイと物語に引き付けられる作品が多く、思わず時を忘れて読んでしまいます。

作品に共通して言えることは、圧倒的な取材力。
高嶋さんの小説を読んできましたが、最近題材に近い災害が現実に発生しています。
そのたびに、小説の内容と実際に発生した事の近さに驚かされます。

例えば「TSUNAMI」という作品。
これは東海地震を想定した作品で、タイトルの通り巨大な津波が太平洋側を襲います。
その中で、原子力発電所を津波が襲うシーンがありまして・・・。
まさに東日本大震災です。

ちなみにこの作品自体は2008年に書かれたものです。
私は発売直後に読みましたが、「こんな事が起きたら怖いな」と当時の私は他人事。
それから3年後、まさか本当に原発事故が起きるとは思いもよりませんでした。
実際に起きた事はまさに小説に近い事でしたが、唯一違う事は現実の方が酷かったという事。
小説ならば、多少はエンターテイメント要素を入れて話を盛ってると思いますが、それでも現実に追いつかなかったという事に衝撃を受けました。


また、「東京大洪水」という作品も、昨年の台風19号として似たような事が現実に起きました。
この作品は、未曽有の巨大台風が東京を襲い、大洪水が発生するというストーリーで、
2010年の作品です。
私は昨年の台風19号の時、この作品を思い出さずにはいられませんでした。

幸いな事に小説ほどひどい事は起きませんでしたが、雨があと3時間続いたら、あるいは当日大潮で満潮時間に重なっていたら?
少なくても多摩川はあふれ、より甚大な被害が出ていたでしょう。


そして今、まさに「首都感染」という作品に近い事が起きています。
この作品は、中国で発生した強毒性の新型鳥インフルエンザがパンデミックを起こし、それに対する戦いを描いたストーリーです。
ちなみにこの作品は2013年、いまから7年前ですね。

改めて読み直すと、インフルエンザとコロナという違いはあれど、発生初期から世界各国への広がり、日本への広がりとその対策等ストーリー展開が非常にリアルです。
ひとたびパンデミックが発生するとどうなるか?
誰が政権を担おうが、国が違おうが、結果はおそらくそれほど変わらず、できる事も限られているのだなと身につまされます。
結局大人しくして嵐が過ぎ去るのを待つしかないのかなと。

パンデミックはインフルエンザに限っても、ここ100年で4回発生しています。
(1918年スペイン風邪、1957年アジア風邪、1968年香港風邪、2009年の新型インフル)
SARSやMARS、今回のコロナウィルスも合わせれば、さらに数は多くなります。
今まで意識していませんでしたが、自分の住んでいる地域を巨大地震が襲うよりも、頻度としては「良くある事」のようですね。


なお、高嶋氏の他の著書としては、東京の直下型地震を題材とした「M8」や「首都崩壊」、富士山の噴火を題材とした「富士山噴火」等があります。

どれも描写がリアルで、エンターテイメントとしては大変楽しめます。
まぁ、実際に起きた時には近い状態になるのかと思うと怖いですが・・・。


週末の首都圏は外出自粛のお達しが出ています。
家でおとなしく読書でも如何でしょうか?

所詮パニック小説とバカにすることなく、半分脳内シミュレーションのつもりで読んでみるのも悪くないかと思います。


執筆の励みになるので応援クリックを頂ければ幸いです。