ある管理会社さんの広報誌に気になる記事がありました。

「4月のインターネットを来店動機とする数が前年比3割増」

あくまでもこの管理会社さん内部の数字ですが、世の中的にもインターネット検索がますます主流になってきているのでしょう。
コロナのためか流れも加速しているようです。

また、コロナの影響で出社人数を減らし、店頭対応を予約客のみに絞った業者さんもありました。
ふらっとお客さんが店に来て、「この辺りに良い物件はありませんか?」とはいかないわけです。

予約客は事前にインターネットで物件検査を行っているでしょう。
そもそも、予約がインターネットだったりしますし・・・。

こうなると以前にもまして重要なのが、ポータルサイト上の物件情報です。
ネット上にない物件は募集していないも同然。

そして、情報の中でも最もインパクトがあるのが「写真」です。

「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、WiFi付とかの細かい文字情報よりも、
綺麗な室内写真の方がやはり何倍も反響があるそうです。


私の場合、物件写真は自分で撮ることの方が多いです。
理由は4つ。


【1.自分で撮った方が思いの詰まった写真になる】

「晴れた明るい日、窓からの光がいい具合になる時間帯、広角レンズで最高の一枚を」

オーナーであれば、娘のお見合い写真を撮る気持ちで物件写真を撮ります。
私も露出や構図を変えながら、一部屋で何十枚も撮ることがあります。

でも、管理会社さんにそれを求めるのは難しいですね。
そもそも、晴れを狙っていたらいつ写真が撮れるかわかりませんし、管理会社さんはそんなに暇じゃありません。

中にはプロ級の写真を撮って頂ける管理会社さんもいらっしゃいますが・・・。
とてもレアなケースだと思います。


【2.ポータル写真なし状態の回避】

室内写真は退去後、正確には原状回復リフォーム後じゃなければ撮影できません。
そうなると、最悪退去から一か月後まで室内写真が撮れなかったりします。

「前の募集写真を使えばいいじゃん」

と思われるかもしれませんが、管理会社さんは前回募集写真を廃棄してしまう事が多いです。
管理物件×部屋数分の写真管理などしていられないのが現実でしょうか。

そんなときでも自分で写真管理をしておけば、「これ使ってください」と送るだけでOK。
写真の時点と内装が少々違っていても大きな問題にはなりません。
それよりも、物件に興味をもってもらう事の方が先決ですね。

写真があれば、退去前から効果的な募集ができます。
もしその写真で気に入ったなら、同じリフォームをすれば良いでしょう。

「退去確認したら部屋がボコボコでとても案内などできない」

といった惨劇があっても、写真があれば募集だけは継続できますね。


【3.管理会社さんの作業低減】

わざわざ写真を撮りに行くのも管理会社さんにとっては手間なはず。
大家が写真を撮ることでその手間を省くことができます。

でもタイミングが重要です。
当たり前ですが、管理会社さんが撮影する前に行かないと意味がありませんし、撮影したら速やかに渡す必要があります。

管理会社さんが写真を撮った後に、オーナーが自分の写真に変えてくれと言うと、とても感じが悪い。
相手にしてみれば、作業が無駄になった挙句にポータル変更の手間が増え、おまけにダメ出しを受けた感だけが残ります。
メンドクセー大家だなと。

とはいえ実際私もやってしまう事があります。
だって、あまりに酷かったから・・・。

写真を撮る気があるのなら、退去前に一言入れた方が親切ですね。


【4.過去の検証】

写真を自己管理することで、自分のリフォームスキルの検証を行うこともできます。
過去の作品を振り返り、あの「クロスはイケてたな」とか、「でも他で使ったら暗く見えたから明るい部屋じゃないとな」とか。

他の人とシェアしたり比較することもできます。


6月に一部屋退去がありますが、今回も事前に撮影した写真を送りポータルに使ってもらっています。
残念ながらまだ反響はありませんが・・・。

インターネットの割合が高まっているとはいえ、それはあくまでも物件検索と来店動機までのお話だと思っています。
その先はまだまだ営業マンの力量が大きくものをいうアナログな世界でしょう。
やはり「決める」のは、現場の雰囲気が大きいはず。

「ネットで選ばれる物件」になる事はとても大事ですが、どうすれば「営業マンに選ばれる物件」になるかという点も同じくらい大事なのでしょうね。

普段の付き合い方なのかなぁ。
「メンドクセー食えない大家」ではなく「気が抜けないけど話のわかる大家」になるにはどうすればよいのか?

模索が続きます。


執筆の励みになるので応援クリックを頂ければ幸いです。