微妙な黒字の大阪にあるコインパーキング。
投下資本を取り戻すために、現状の売り上げと経費をキープしてもまだ10年以上かかる計算です。
ただ、昨今の管理費など固定費の上昇、経年劣化により発生するであろう機器の修理費用を考えると、果たしてダラダラと10年持っていてよいものかと悩みます。
そもそも借り土地なわけで、10年間使える保証はどこにもありません。

今後急激な収益の改善も見込めないので、少々安くても撤退を行い、戻ってきた資金を別の所に振り向けた方が良いのではないかと考えております。

撤退の方法としてまず思いつくのが、フランチャイズへの売却。
過去にオーナーチェンジの現場が売買されていることもあったので、売却ができるのではないかと思い確認してみました。
しかし、結果はNO。

行っているのは、機器を中古品として二束三文で買い取るだけだそうです。

次に考えたのは、オーナーチェンジ物件として第三者への売却。
フランチャイズにも確認しましたが、私が売り手を見つけて第三者への売却を行う事自体は問題ありません。
ただし、私とフランチャイズ間の契約を、そのまま次のオーナーが継承することが条件です。
自己管理したいオーナーへ売却することはできないわけです。

というか、そもそも私個人でコインパーキングを行いたい人を見つけることなど、かなり難易度が高く現実的ではありません。

ならば、いったんフランチャイズ契約を打ち切り、自主管理&土地賃貸契約を所有者との直接契約に変える事はどうか?
経費削減を行い利益率UPで、投下資本の回収を早めればよい話です。
しかし、これもNG。
フランチャイズ契約を抜ける事は認められません。

結局、土地の賃貸契約をフランチャイズ側に抑えられているので、一度フランチャイズ契約を結んだら、廃業するまで二度と抜け出すことができないのです。


さぁどうする?
投下資本を回収するまで10年以上待つのか?
二束三文で売却して損切りするのか?

と、ここで他の方法があることに気が付きました。
M&Aです。

最近は、数百万レベルの小規模なM&Aも盛んだそうで、実際にM&Aのマッチングで有名なトランビのサイトを見ても、コインパーキングの案件がちらほら。
中には、「大阪でフランチャイズ契約継続必須」という、どう見ても同じ業者なんじゃないかと思われる案件も。

現在私のコインパーキングは個人事業ですが、これを独立させて法人を作成し、法人ごと売却することでうまく出口を取ることができるかもしれません。
マッチングサービスを活用すれば、相手が見つかる可能性も大きく高まります。

そのために必要なコストは、新設法人(合同会社)設立費用として6万円。
ただ、今回は個人資産であるパーキングに関する諸々の資産を移すことになるので、税理士さんの仕事が少々発生します。
その他、実印など諸々の諸経費も考えると、ザックリ10万円前後で何とかなるかと。

また、個人資産を会社に売却するわけでそこには売却益が発生しますが、簿価での売却になるので20数万。
税金は殆どかからないはず。

法人に資産を移管したら、いよいよM&Aとなりますが、トランビの場合売り手側の
コストはゼロです。
M&Aが成立してもしなくてもコストはゼロ。
売り手にはありがたいですね。

M&Aが無事成立し売却となれば、売却益に対して税金がかかります。
会社の所有者(私個人)が会社の株式を売却したことで得た譲渡所得となりますので税率は20%で固定。
この場合の売却益とは、未上場企業なので(そもそも合同会社ですが)会社の資産価値と売却益との差になるわけですが・・・。

希望売却価格は、初期投下資本の250万円。
ザックリ簿価の倍程度になるので譲渡益は125万円と仮定。
税率20%なので25万円。

後は法人税が少々。
設立~売却までの間法人として利益も出ますし、赤字でも均等割りの7万円は発生します。
税務処理も必要なわけで、税理士さんに依頼すれば費用も発生します。
とはいえ、20万もかかることはないでしょう。

ここまでM&Aでの売却で必要な経費はザックリ50万円。

つまり、M&Aでもし250万円で売却できたら、掛けた経費を考えても200万円程度手元に残せる計算です(かなりアバウトですが)。
売却額が150万円になっても、120万円残ります。
これは素晴しい!

中古部品扱いとして数万円になるよりはるかにマシですね。

しかし、M&Aで買い手が現れなかった場合はまるまる損失。
ただの小さなコインパーキング法人ができて、余計な法人税やら税務処理の負担が増えるだけ。
う~ん、悩ましいですな。

ただ、ここでM&Aを経験することは、私にとってプラスになるかもしれません。
なぜか?
それは、コインランドリーの存在です。

コインランドリーもフランチャイズ店なので、コインパーキングと構図はほぼ同じ。
店舗を売却したくなっても、フランチャイズ側は二束三文でしか買い取ってくれません。

将来的には手放す時が来るかもしれませんし、その際にはM&Aが現実的な方法になるでしょう。
機器の年式ではなく、顧客の数(売り上げ)が評価対象になりますから。

さて、どうしたものか・・・。

まずは税理士さんにM&Aを行った場合のコストについて確認することから検討を始めようかな。


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