ここ2週間ほど時間を見つけては近隣の不動産屋さんに戸別訪問しています。
1000本ノックとはいきませんが、20社程まわっています。

目的はマイホーム物件探し。
必要条件をA4にまとめ、一軒一軒突撃しています。
はたして、投資用物件でもここまでまめに行動したことがあっただろうか・・・。

以前ブログでも書いた、買い付け1番手を取られた一件からやる気に火が付きました。
「買い逃したのはより良い物件に出会うための運命」
そう信じて活動しています。

残念ながらまだ成果は出ておりませんが、面白い話はいくつか聞けました。
中でも地場の不動産屋さんが口をそろえておっしゃるのが、OPに対する厳しいご意見。

OPとはギャラが高そうな座敷童のCMでおなじみの、あの戸建屋さんです。

古いアパートや駐車場が更地になり、どんな物件が建つのかな~と思っていると、まるでテトリスのようにギチギチに配置されたOPの戸建てが建った。

ここ数年こんな光景をよく目にします。
なんで更地になったそばから、OPばかりボコボコ建つのか?

地場の業者さんの言葉で納得しました。

「彼ら、相場の3割、時には5割以上高く買うから」

そう、圧倒的な仕入れ力のたまものだったのです。
高く仕入れた土地は細切れにし、ギリギリいっぱいの家を建てて売り飛ばします。

民法では、敷地境界から50cm以上空けて建物を建てるよう定められていますが、OPの家はそんなに空いているようには見えません。
この条項には例外があり、双方で納得すれば敷地境界からの距離は狭めてもOKです。

当然、OPがまとめて建てている物件なので隣の家もOPです。
双方納得するので間隔は狭めてもOK。
その結果、「足場どうやって建てるの?」という外壁塗装が厳しそうな家が建つのです。

私には12~3坪程度の土地に建つペラペラの3階建てを買う勇気はありません。
新築ならともかく、20年後が恐ろしいです。
60代になってあんな急こう配の階段のある家は嫌ですし。

では、そんなOP物件を誰が買っているのか?
これは地元民ではなく、東京から流れ着いた人々が多数だそうです。

多摩川を渡り川崎市に入ると、家の値段は下がります。
都内で戸建てを探している人から見ると、割安に映るのだとか。

・狭いとはいえ立地はまぁまぁ
・川崎市なら都内へも近い
・営業マンの押しが強い

というわけで、建てたそばからOP物件が売れていくのです。
なんだかなぁ・・・。

地場の不動産屋さんにしてみれば、土地の仕入れは競合するし、仲介はほぼできないし(OP自社で建設&販売)で良い事が殆どない。
むしろ相場を荒らされるだけマイナス。
不動産相談員を行っている業者さんは、OPがらみの相談をよく受けるともおっしゃっていました。
OPは出禁と明言している業者さんも何社かありました。

まぁ、不動産とは言えそこは需給で値段は決まるもの。
欲しい人がいて、その人にあったものを売るのは正しい商習慣です。
OPだってリスクを負って、他社より高い金額で土地を仕入れているのです。

でもねぇ・・・、あんまり買い漁らないでほしいなぁ。
街並みが壊れちゃうよ。
もう少し土地をゆったり使った家を建てようよ。
そうしたら僕が買うからさ(1戸だけですが)。

マイホームを探している、一地元民から戯言でした。


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