7月に退去したお部屋の確認に行ってきました。
退去したのは60代男性。
一人暮らし。
4年ちょっと住んで頂きました。
この方、入居当時から少し神経質な方で、細かいクレームをいろいろと頂戴しておりました。
・洗面ボールの裏がさびている
・床なりがする
・隙間風が入る
・襖の建付けが悪い
・玄関ドアの建付けが悪い
・毎週末に下に住む住民が焼肉して臭い
etc
地域最安値レベルの築古木造アパートなので、少々の床なりや隙間風は仕方がない面もあります。
可能な限り対応はしましたが、無理なものは無理とあるレベルで線を引かせてもらいました。
また、下にお住いの方の焼肉についてはなかなかに難しい問題でした。
普通の焼肉ではなく、とてもエスニックで刺激的な臭いがして耐えられないとの事でした。
階下にお住いの方はインドネシア人の方で、焼肉もインドネシア風だったようです。
ただ、他の部屋や周囲の家からのクレームはありませんでしたので、管理会社経由でなだめすかして具体的な対応は行いませんでした。
アパート共有部でバーベキューをしているならまだしも、自室で行う焼肉を禁止するのは難しいですよね。
臭いは人により感じ方もかなり違います。
他の方は我慢できても、この方にとっては耐え難い臭いだったのかもしれません。
幸いなことに、途中で階下の方が引っ越しをされたので、臭い問題は自然解消しました。
そんな方がお住まいだった今回のお部屋。
一体どうなっているのか?
60代男性の一人暮らしであれば、通常はあまり期待できない状態です。
入居期間4年とは言えそれなりに荒れている可能性があります。
年代的に喫煙率も高いですから、もしかしたらクロスが真っ黄色の燻製部屋かもしれません。
年代的に喫煙率も高いですから、もしかしたらクロスが真っ黄色の燻製部屋かもしれません。
一方、神経質であった性格を考えれば、ものすごくきれい好きな可能性もあります。
さて今回はどっちだ?
いざオープン。
「あれ?クリーニング終わってるの?」
というくらいきれいな部屋が目の前に広がっていました。
本当にきれいで、ホコリ一つ落ちてない。
流石に水回りは素人掃除レベルで多少水垢は残っていますが、それでもきれい。
10年以上の大家業の中でも、1,2を争うきれいな部屋。
「ここで生活していなかったのか?」
と思わせるきれいさでした。
部屋がものすごくきれいだったからこそ、キッチンに唯一の残置物として残された1本の包丁が、なんだかとても不気味でした。
部屋をきれいに使って頂きありがとうございます。
神経質とか言ってごめんなさい。
感謝感謝です。
部屋の状態がよく、修繕個所は無し。
きれいですが念のためルームクリーニングを入れ、すぐに募集開始です。
まぁ、真夏ですからすぐには決まらないでしょうけど・・・。